レーベルガイド


・レーベル名がアルファベット順に並んでいます。
・アメリカのレーベルだけでなく、イギリスとカナダのレーベルの掲載も始めました。アメリカのレーベルに続いて、イギリス、カナダのレーベルが、アルファベット順に並んでいます。
・レーベル名の下に記載されているのは、所在地と設立された年、簡単な説明です。

アメリカ
The United States of America

Absolutely Kosher

アブソリュートリー・コーシャー
(カリフォルニア州エメリーヴィル 1998年)
カリフォルニア州サンフランシスコで設立され、2006年に同州内のエメリーヴィルに移転。インディーロックから電子音楽まで、幅広いジャンルを扱っていたが、財政難で2011年に新作のリリースを停止。

Ace Of Hearts

エース・オブ・ハーツ
(マサチューセッツ州ボストン 1978年)
地元ボストンのバンドを中心に、ポスト・パンク、ガレージ・ロックなどをリリース。現在でも、地道に活動を続けている。

Alias

エイリアス
(ケンタッキー州レキシントン 1988年)
1988年にカリフォルニア州サンフランシスコで設立し、後にケンタッキー州へ移転。ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo)やアーチャーズ・オブ・ローフ(Archers Of Loaf)、アメリカン・ミュージック・クラブ(American Music Club)が所属していた。

Alive Naturalsound

アライヴ・ナチュラルサウンド
(カリフォルニア州バーバンク 1993年)
アライヴ・ナチュラルサウンド・レコードあるいは、単にアライヴ・レコード(Alive Records)とも呼ばれるレーベル。ガレージ・ロックやパンク・ブルースが得意。

Alternative Tentacles

オルタナティヴ・テンタクルズ
(カリフォルニア州エメリーヴィル 1979年)
デッド・ケネディーズのジェロ・ビアフラとイースト・ベイ・レイによって、カリフォルニア州サンフランシスコに設立。デッド・ケネディーズを筆頭にパンク系が中心。2002年にエメリーヴィルへ移転。

Amphetamine Reptile

アンフェタミン・レプタイル
(ミネソタ州ミネアポリス 1986年)
アメリカ海軍に所属していたトム・ヘイゼルマイヤー(Tom Hazelmyer)によって、当時の彼の配属先であったワシントン州シアトルで設立。その後、ヘイゼルマイヤーが育った街、ミネアポリスへと拠点を移す。元々はヘイゼルマイヤーがやっていた、ハロ・オブ・フライズ(Halo Of Flies)というバンドの作品をリリースするために設立されたレーベルだったが、メルヴィンズ(Melvins)やカウズ(Cows)など、個性的なバンド(ぶっちゃけて言うと変態的なバンド)の作品をリリースし、レーベルを軌道に乗せていく。

ANTI-

アンタイ
(カリフォルニア州ハリウッド 1999年)
エピタフの姉妹レーベル。パンク系を扱うエピタフに対して、アンタイではインディーロック、カントリーなど幅広いジャンルを扱う。

anticon.

アンチコン (アンティコン)
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1998年)
7人のミュージシャンと、マネージャーを務めるベイリー・パーカー(Baillie Parker)によって設立。元々はヒップホップを扱うレーベルだったが、近年はエレクトロニカやインディー・ロックにもジャンルを広げている。同レーベルの所属バンドの音楽性は、ヒップホップ版ポストロック(the hip-hop equivalent of post-rock)や、アヴァンギャルド・ヒップホップと呼ばれ、当初からインディーズらしい色を持ったレーベル。

Arena Rock

アリーナ・ロック
(オレゴン州ポートランド 1995年)
1995年にニューヨークのブルックリンで設立。その後、2004年にポートランドへ移転。リリースのある著名なバンドは、オータム・ディフェンス(The Autumn Defense)やエルフ・パワー(Elf Power)など。

Ashmont

アッシュモント
(マサチューセッツ州ドーチェスター 2000年)
マサチューセッツ州ドーチェスター出身のバンド、パーニス・ブラザーズ(Pernice Brothers)のジョー・パーニス(Joe Pernice)によって、同地に設立。リリースの大半は、パーニス・ブラザーズとその関連バンド。

Asian Man

エイジアン・マン
(カリフォルニア州モンテセレノ 1996年)
韓国系アメリカ人のミュージシャン、マイク・パク(Mike Park)によって設立。リリースの中心は、スカとパンク。

Asthmatic Kitty

アズマティック・キティ
(ワイオミング州ランダー 1999年)
スフィアン・スティーヴンスと、彼の義父ローウェル・ブラムズによって設立。スフィアン自身の作品を含め、インディーロック系の作品をリリース。オフィスは上記のランダーの他に、ニューヨーク州ブルックリン、ジョージア州アトランタの3か所に開設。

ATO

エー・ティー・オー
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2000年)
デイヴ・マシューズ・バンド(Dave Matthews Band)のフロントマンであるデイヴ・マシューズと、バンドのマネージャーを務めるコラン・キャプショー(Coran Capshaw)によって設立。レーベル名の「ATO」とは、「According To Our」の略。リリースするジャンルは多岐にわたるが、アラバマ・シェイクス(Alabama Shakes)やマイ・モーニング・ジャケット(My Morning Jacket)など、ルーツ・ミュージックを取り込んだバンドのリリースが多い。

Ba Da Bing!

バ・ダ・ビング!
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 1994年)
アメリカを代表するインディー・レーベルである、マージとマタドールで広報をしていたベン・ゴールドバーグ(Ben Goldberg)によって、ニュージャージー州レオニアで設立。2007年にブルックリンへ移転。レーベルを代表するバンドは、ベイルート(Beirut)。

Badman Recording Co.

バッドマン・レコーディング・Co.
(オレゴン州ポートランド 1997年)
タワーレコードと、ユニヴァーサル・ミュージックのディストリビューション部門で働いていた経験を持ち、レコーディング・エンジニアでもある、ディラン・マジレック(Dylan Magierek)によって設立。スロウコアの重鎮バンド、レッド・ハウス・ペインターズ(Red House Painters)のフロントマン、マーク・コズレック(コゼレック,Mark Kozelek)が在籍し、他のリリースもスロウコア、サッドコア系が多い。

Bar/None

バーナン
(ニュージャージー州ホーボーケン 1986年)
アイルランド出身のトム・プレンダーガストによって設立。オルタナ、インディーロック、フォークなど、幅広い音楽をカバーしている。

Barsuk

バースーク
(ワシントン州シアトル 1994年)
シアトルで結成されたバンド、ディス・ビジー・モンスター(This Busy Monster)のメンバーによって設立。デス・キャブ・フォー・キューティーをはじめ、インディーロック系をリリース。

Better Looking

ベター・ルッキング
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1999年)
カレッジ・ラジオ曲KXLUで、DJをしていたポール・フィッシャー(Paul Fischer)と、「Muddle」というファンジンを発行していたデイヴ・ブラウン(Dave Brown)によって設立。カタログは多くはないが、トリステザやアルバム・リーフの作品をリリース。カーシヴ(Cursive)と、日本のイースタンユース(eastern youth)のスプリットEPをリリースしたこともある。

Bloodshot

ブラッドショット
(イリノイ州シカゴ 1993年)
オルタナ・カントリーをはじめ、ルーツ・ミュージックに影響を受けたバンドの作品を数多く手がける。

Bubble Core

バブル・コア
(ニューヨーク州ポート・チェスター 1989年)
ディラン・グループ(The Dylan Group)やマイス・パレード(Mice Parade)での活動で知られる、アダム・ピアース(Adam Pierce)によって設立。ディラン・グループとマイス・パレードに加え、ヒム(HiM)やスワーリーズ(Swirlies)など、ピアース自身が在籍するバンドのリリースが中心。日本の竹村延和および、彼の別名義であるチャイルズ・ビュー(Child’s View)の作品をリリースしたこともある。

Caldo Verde

カルド・ヴェルデ
(カリフォルニア州サンフランシスコ 2005年)
レッド・ハウス・ペインターズ(Red House Painters)および、サン・キル・ムーン(Sun Kil Moon)のフロントマン、マーク・コゼレック(Mark Kozelek)によって設立。他のバンドの作品もリリースするが、サン・キル・ムーンとマーク・コゼレックのソロ作品がリリースの中心。

Cantaloupe Music

カンタロープ・ミュージック
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2001年)
ニュー・アムステルダムと並んで、アメリカにおけるインディー・クラシックを牽引するレーベル。ニューヨークで結成された現代音楽家集団、バング・オン・ア・カン(Bang On A Can)のメンバーによって設立。

Cantora

カントラ
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 2005年)
ニューヨーク大学の学生だった、ジェシー・イスラエル(Jesse Israel)とウィル・グリッグス(Will Griggs)らによって設立。MGMTやベア・ハンズ(Bear Hands)など、サイケデリックな要素を持ったブルックリンらしい音楽をリリース。

Captured Tracks

キャプチャード・トラックス
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 2008年)
ブランク・ドッグス(Blank Dogs)ことマイク・スナイパー(Mike Sniper)によって設立。ブランク・ドッグスの他、マック・デマルコ(Mac DeMarco)やビーチ・フォッシルズ(Beach Fossils)などの作品をリリース。また、モノクローム・セット(The Monochrome Set)やザ・ウェイク(The Wake)など、70年代から80年代のイギリスのバンドのリイシューも手がけている。

Caroline

キャロライン
(カリフォルニア州ハリウッド 1973年)
1973年に、ヴァージン・レコード傘下のインディーズ・レーベルとしてニューヨークで設立。現在はキャピトル・レコード傘下となり、ハリウッドへ移転。メジャー資本が入っており、純粋なインディペンデント・レーベルと呼べるかは微妙なところだが、ベン・フォールズ・ファイヴ、スマッシング・パンプキンズ、プッシー・ガロアなど、90年代には多くの重要なバンドの作品をリリース。

Carpark

カーパーク
(ワシントンD.C. 1999年)
ニューヨークで設立された後、2005年にワシントンD.C.へ移転。ポウ・トラックスの親レーベル。サイケデリック系やエクスペリメンタルな要素を持った、やや実験的なインディーロックが多い。

Castle Face

キャッスル・フェイス
(カリフォルニア州パサデナ 2006年)
カリフォルニア出身のサイケデリックなガレージ・ロック・バンド、ジ・オー・シーズ(Thee Oh Sees)のジョン・ドワイヤー(John Dwyer)らによって設立。オー・シーズの作品の他、ガレージ、サイケ、ノイズ・ロックなどを扱う。

Cavity Search

キャヴィティ・サーチ
(オレゴン州ポートランド 1992年)
地元オレゴンのバンドを中心に、リリースを重ねるレーベル。エリオット・スミス(Elliott Smith)のデビュー・アルバムをリリースしたことで有名。

Clairecords

クレアコーズ
(フロリダ州セントオーガスティン 1996年)
シューゲイザーを得意とするレーベル。マイブラの焼き直しではなく、幅広く現代的なシューゲイザー系バンドの作品をリリース。

Cruz

クルーズ
(カリフォルニア州ロングビーチ 1987年)
SSTのサブレーベルとして、1987年に設立。1997年以降、新作のリリースは無く、実質活動停止。

C/Z

シー・ズィー (シー・ゼット)
(ワシントン州シアトル 1985年)
サブポップと共に、シアトルとグランジ・シーンを牽引したレーベル。スキン・ヤード(Skin Yard)や、Melvins(メルヴィンズ)などの作品をリリース。2001年に活動停止。

Dangerbird

デンジャーバード
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2004年)
ピーター・ウォーカー(Peter Walker)とジェフ・カステラズ(Jeff Castelaz)の2名によって設立。元々はロサンゼルスのシルバーレイクの音楽シーンを中心に扱っていたが、Silversun PickupsやMinus The Bearによって、世界的な成功を得る。ジャンルはインディーロックが中心。

Darla

ダーラ
(カリフォルニア州サンディエゴ 1993年)
インディーロック、アメリカーナ、エレクトロニカなど多くのジャンルを扱い、近年は特にアンビエント系のリリースに力を入れている。1996年からはオンライン・ストアもスタートし、現在は数多くの小規模レーベル、サブレーベルのディストリビューターも務める。

DB

ディー・ビー
(ジョージア州アトランタ 1978年)
ダニー・ビアード(Danny Beard)という人物が、地元ジョージア州のバンド、The B-52’s(ビー・フィフティートゥーズ)のシングルをリリースするために設立。地元のミュージシャンをサポートする必要性を感じたビアードは、その後もパイロン(Pylon)やラヴ・トラクター(Love Tractor)など、ジョージア州アセンズのバンドの作品を多数リリース。オフィスはアトランタにあるが、アセンズのシーンを盛り上げるのに貢献していた。

Dead Oceans

デッド・オーシャンズ
(インディアナ州ブルーミントン 2007年)
インディーロック系を中心に、エクスペリメンタル系のバンドもリリース。ジャグジャグウォー、シークレットリー・カナディアンの姉妹レーベル。

Deathwish

デスウィッシュ
(マサチューセッツ州ビバリー 2000年)
マスコアを代表するバンド、コンヴァージ(Converge)のメンバーであるジェイコブ・バノン(Jacob Bannon)と、コンヴァージのツアー・マネージャーだったトレ・マッカーシー(Tre McCarthy)によって設立。リリースはハードコアやエクストリーム・メタルが中心。

DeSoto

デソト (デソート)
(ワシントンD.C. 1989年)
ワシントンD.C出身のバンド、エドセル(Edsel)のメンバーにより設立。その後、同じくワシントンD.C出身のバンド、ジョーボックス(Jawbox)のメンバー、ビル・バーボットとキム・コレッタにより運営される。

DFA

ディー・エフ・エー
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2001年)
LCDサウンドシステムのジェームス・マーフィーらによって設立。ダンス・パンク、ポスト・パンク系など、電子音を用いたダンス系バンドのリリースが多い。

Dischord

ディスコード
(ワシントンD.C. 1980年)
ワシントンD.C.の伝説的ハードコア・バンド、マイナー・スレット(Minor Threat)のメンバーだったイアン・マッケイ(Ian MacKaye)とジェフ・ネルソン(Jeff Nelson)によって設立。DCハードコアを牽引したレーベルであり、ハードコアおよびポスト・ハードコアを得意としているが、現在はより音楽性を広げ、幅広い作品をリリース。

Downtown

ダウンタウン
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2006年)
ニューヨークで設立され、ロサンゼルスにもオフィスを構える。扱うジャンルは、ロックからインディー・ポップ系まで幅広い。ディストリビューションは、ユニバーサル・ミュージック傘下のインタースコープ(Interscope)が担当。

Drag City

ドラッグ・シティ
(イリノイ州シカゴ 1990年)
インディーらしい実験性やオルタナティヴ性を持った作品をリリース。1990年代以降のシカゴを代表するレーベル。幅広いジャンルを扱うが、前述のとおり、どの作品もインディー的な質感を持っている。ジム・オルーク(Jim O’Rourke)関連の作品や、ロイヤル・トラックス(Royal Trux)、ウィアード・ウォー(Weird War)など、重要なリリースを挙げればキリがない。

Dualtone

デュアルトーン
(テネシー州ナッシュビル 2001年)
アメリカーナやフォークに特化したレーベル。レーベルを代表するバンドは、ザ・ルミニアーズ(The Lumineers)。2016年に、カナダの大手メディア企業である、エンターテインメント・ワン(Entertainment One)に買収される。

Epitaph

エピタフ
(カリフォルニア州ハリウッド 1981年)
バッド・レリジョンのブレット・ガーヴィッツにより設立。パンク系の名門レーベル。オフスプリングの『スマッシュ』が、インディーズでありながら1300万枚以上を売り上げ、衝撃を与えた。

Equal Vision

イコール・ヴィジョン
(ニューヨーク州オールバニ 1990年)
ハードコア・バンド、ユース・オブ・トゥデイ(Youth Of Today)のボーカリスト、レイ・カッポにより設立。ハードコア・パンク、スクリーモなどが中心。

Estrus

エストラス
(ワシントン州ベリンハム 1990年)
ワシントン州ベリンハム出身のガレージ・パンク・バンド、モノ・メン(Mono Men)のデイヴ・クライダー(Dave Crider)によって、同地に設立。ジャンルはガレージ・ロックとパンクが中心だが、サーフ・ミュージックなども扱う。

Fat Possum

ファット・ポッサム
(ミシシッピ州オックスフォード 1992年)
レーベル開始当初は、南部ミシシッピのレーベルらしく、ブルースを専門に扱っていたが、近年はインディーロック、ヒップホップなど幅広いジャンルを扱う。

Fat Wreck Chords

ファット・レック・コーズ
(カリフォルニア州サンフランシスコ 1990年)
カリフォルニア州ロサンゼルス出身のパンク・バンド、NOFXのファット・マイク(Fat Mike)ことマイケル・バーケット(Michael Burkett)と、当時の彼の恋人エリン(Erin Kelly-Burkett)によって設立。パンク・ロック、ポップ・パンクを主に扱う。

Fearless

フィアレス
(カリフォルニア州ウエストミンスター 1994年)
設立者のボブ・ベッカー(Bob Becker)が、友人のライブ会場でタコスを売ったのがレーベルのスタート。1994年に、レーベルとして正式に設立。パンク系が中心のリリースで、アット・ザ・ドライヴイン(At The Drive-In)を発掘したことでも有名。

Flameshovel

フレイムシャベル
(イリノイ州シカゴ 2000年)
地元シカゴのバンドを中心に、インディーロック系の作品をリリース。2009年を最後に、新作のリリースはストップしているようだ。

Frenchkiss

フレンチキス
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1999年)
レ・サヴィ・ファヴのベーシスト、シド・バトラーによって設立された。良質なインディーロックをリリースしている。

Friendly Fire Recordings

フレンドリー・ファイア・レコーディングス
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 2004年)
2004年にダン・コプロウィッツ(Dan Koplowitz)という人物によって設立。ニューヨークのブルックリンと、カリフォルニア州サンフランシスコにオフィスを構える。ニューヨーク拠点のアソビ・セクス(Asobi Seksu)の他、カナダのファウンツ(Faunts)や、スウェーデンのデヴィッド・アンド・ザ・シチズンズ(David & The Citizens)など、海外のバンドの作品もリリース。

Frontier

フロンティア
(カリフォルニア州サンフランシスコ 1980年)
ロサンゼルスを拠点にするレコード・レーベル、ボンプ・レコード(Bomp! Records)のスタッフだったリサ・ファンチャー(Lisa Fancher)によって、1980年に設立。サークル・ジャークス(Circle Jerks)をはじめ、設立当初はハードコア・パンクを中心にリリース。その後は時代に合わせて音楽性を広げつつ、現在もレーベルは継続。

Get Hip

ゲット・ヒップ
(ペンシルベニア州ピッツバーグ 1986年)
ピッツバーグ出身のガレージ・ロック・バンド、ザ・シニックス(The Cynics)のメンバーによって設立。当初は、自分たちのバンドの作品をリリースするレーベルだったが、やがてガレージロックの専門レーベルとして、発展していく。

Gnomonsong

ノーモンソング (グノモンソング)
(カリフォルニア州サンフランシスコ 2005年)
デヴェンドラ・バンハート(Devendra Banhart)と、Andy Cabic(アンディー・キャビック)によって設立されたレーベル。彼ら2人の音楽性に繋がる、フォーク系の作品を扱う。レーベル名の英語での発音は「ノーメンソング」に近い。

Grand Jury

グランド・ジュリー
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2015年)
シカゴ出身ガレージ・ロックのツイン・ピークス(Twin Peaks)、アセンズ出身サイケなフォークのマザーズ(Mothers)、オークランド出身のマルチ・インストゥルメンタリストのデイ・ウェーブ(Day Wave)など、リリースする音楽はジャンルも出身地も多岐にわたる。

Hardly Art

ハードリー・アート
(ワシントン州シアトル 2007年)
サブ・ポップ傘下の姉妹レーベルとして設立。レーベル名の由来は、かつてサブ・ポップに所属していたバンド、ザ・サーマルズ(The Thermals)の楽曲「No Culture Icons」の歌詞から。

Hefty

ヘフティ
(イリノイ州シカゴ 1995年)
ポストロック、IDM、ニュージャズなど、先進性を持った様々なジャンルを扱う。ウェブサイトは残っているが、2011年のジョン・ヒューズ(John Hughes)の『The Black Monk』を最後に、新作はリリースされていない。

Homestead

ホームステッド
(ニューヨーク州ロングアイランド 1983年)
ニューヨーク州ロックヴィル・センターに居を構える音楽ディストリビューター、ダッチ・イースト・インディア・トレーディング(Dutch East India Trading)のサブレーベルとして設立。ノイズ・ロック、グランジ、ポスト・ハードコアなど、広範囲のオルタナティヴな作品をリリース。1996年に活動停止。

Hydra Head

ハイドラ・ヘッド
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1993年)
1993年にニューメキシコ州にて設立。2011年に現在のロサンゼルスに移転。エクストリーム・メタルや実験的なバンドの作品を多数リリース。

In The Red

イン・ザ・レッド
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1991年)
1991年にラリー・ハーディ(Larry Hardy)によって設立された、ガレージ・ロック、ガレージ・パンクを専門とするレーベル。

Ipecac Recordings

イピキャック・レコーディングス (イペキャック)
(カリフォルニア州アラメダ 1999年)
フェイス・ノー・モアやファントマスでの活動で知られるマイク・パットン(Mike Patton)と、オルタナティブ・テンタクルズでマネージャーを務めていたグレッグ・ワークマン(Greg Werckman)によって設立。「Ipecac」とは、植物のトコン(吐根)のことで、「吐き気を催す草」という意味の「ipecacuanha」が語源。その名のとおり、クセのある魅力的なバンドのリリースが多い。

I.R.S.

アイ・アール・エス
(カリフォルニア州ユニバーサル・シティ 1979年)
A&Mレコード傘下のインディーレーベルとして、1979年に設立。レーベル名は「International Record Syndicate」の略。設立したのは、イギリスのロック・バンド、ポリス(The Police)のスチュワート・コープランド(Stewart Copeland)の兄であり、同バンドのマナージャーも務めたマイルス・コープランド(Miles Copeland)。当初からメジャー資本が入っているため、純粋なインディペンデント・レーベルではないが、R.E.M.が初期に同レーベルに所属し、カレッジ・シーンを牽引した功績は大きい。A&MからMCA、EMIと親レーベルが移り変わり、1996年に閉鎖。その後、2011年にEMI傘下のレーベルとして再始動するが、2015年に再び活動停止。

Italians Do It Better

イタリアンズ・ドゥー・イット・ベター
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2006年)
ニュージャージー州ベイヨンのレーベル、トラブルマン・アンリミテッドの創始者であるマイク・シモネッティと、オレゴン州ポートランド出身のプロデューサー・作曲家・ミュージシャンのジョニー・ジュエル(Johnny Jewel)によって設立。ジャンルは、シンセポップ、ポストパンクが中心で、レーベル名のとおりイタロ・ディスコ(Italo disco)も扱う。

Jade Tree

ジェイド・トゥリー
(デラウェア州ウィルミントン 1991年)
エモを中心に、オルタナ、ポスト・ハードコア、ノイズ・ロック等の作品もリリース。

Jagjaguwar

ジャグジャグウォー
(インディアナ州ブルーミントン 1996年)
インディーロック系が中心。デッド・オーシャンズ、シークレットリー・カナディアンの姉妹レーベル。

Joyful Noise Recordings

ジョイフル・ノイズ・レコーディングス
(インディアナ州インディアナポリス 2003年)
2003年にインディアナ州ブルーミントンで設立され、その後は同州インディアナポリスを拠点に活動。2010年頃からは、アナログ盤にデジタル・ダウンロードがセットになった形式でのリリースに注力。セバドー(Sebadoh)やアクロン・ファミリー(Akron/Family)、ジョーン・オブ・アーク(Joan Of Arc)など、多様なジャンルの有力バンドのリリース多数。

K Records

Kレコーズ
(ワシントン州オリンピア 1982年)
インディーロック、ギターポップ系バンドが主軸。ちなみにアメリカではギターポップよりも、トゥイー・ポップ(Twee Pop)の呼称が一般的。

Kill Rock Stars

キル・ロック・スターズ
(オレゴン州ポートランド 1991年)
1991年に、ワシントン州オリンピアで設立。オルタナ、インディーロックを中心に、電子音楽やエクスぺリメンタル系など多種多様な作品をリリース。オリンピアの音楽シーンを世界に知らせる意味でも、重要な役割を果たした。

Kindercore

キンダーコア
(ジョージア州アセンズ 1996年)
音楽コミュニティ、エレファント6(Elephant 6)を中心としたインディー・シーンが有名なジョージア州アセンズ。同地のシーンを記録し、サポートしようと設立されたキンダーコアは、アセンズのバンドを中心に、多岐にわたるジャンルの作品をリリース。

Knitting Factory

ニッティング・ファクトリー
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 1998年)
1987年にニューヨークに開業したナイトクラブが、1998年から開始したレーベル。ロック系も扱うが、どちらかと言うとフリージャズ系がメイン。ナイジェリアのミュージシャンであり活動家、フェラ・クティ(Fela Kuti)の作品も扱う。

Kranky

クランキー
(イリノイ州シカゴ 1993年)
ディアハンター(Deerhunter)や、アウト・ハッド(Out Hud)などを輩出し、先鋭的な音楽を中心にリリース。アンビエントやエクスペリメンタルなどにも強い。

Lame-O

レイム・オー
(ペンシルベニア州フィラデルフィア 2012年)
フィラデルフィア拠点のバンド、モダン・ベースボール(Modern Baseball)のマネージャーを務めていたエリック・オスマン(Eric Osman)が、同バンドのデビュー・アルバム『Sports』をリリースするために設立。地元フィラデルフィアのバンドがリリースの中心。

Load

ロード
(ロードアイランド州プロビデンス 1993年)
ノイズとエクスペリメンタルを専門に扱うレーベル。2017年4月に、活動終了を発表。

Loma Vista

ロマ・ヴィスタ
(カリフォルニア州ビバリーヒルズ 2012年)
ワーナー・ブラザース・レコードでCEOを務めていた、トム・ウォーリー(Tom Whalley)らによって設立。当初はユニバーサルミュージック・グループのリパブリック・レコード(Republic Records)との共同ベンチャーであったが、2014年に方針を変え、コンコード・ミュージック(Concord Music)と提携することを発表。ライ(Rhye)やセイント・ヴィンセント(St. Vincent)が所属。

Lookout!

ルックアウト!
(カリフォルニア州バークレー 1987年)
カリフォルニア州レイトンビルにて設立され、その後バークレーに移転。パンク・ロックを扱い、特にグリーン・デイの初期2枚のアルバムをリリースしたことで知られる。2012年に活動停止。

Lovitt

ロビット (ロヴィット)
(ヴァージニア州アーリントン 1995年)
ノースカロライナ州グリーンズボロにあるギルフォード大学(Guilford College)の学生だった、ブライアン・ロウィット(Brian Lowit)によって、同地で設立。1998年に、ヴァージニア州アーリントンへ移転。リッチモンド、シカゴ、チャペルヒル、ワシントンD.C.のバンドを中心に扱う。

Matador

マタドール
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1989年)
USインディーズを代表する名門レーベルのひとつ。ロンドンにもオフィスを構え、海外バンドのリリースにも積極的で、スコットランドのモグワイやベル・アンド・セバスチャン、日本のギターウルフ、コーネリアス、ピチカート・ファイヴなどの作品もリリース。

Megaphone

メガフォン
(メリーランド州ボルティモア 1990年)
メリーランド州ユニオンタウンで結成されたアヴァンギャルドなバンド、ハーフ・ジャパニーズ(Half Japanese)に参加していたことでも知られる、ジェイソン・ウィレット(Jason Willett)が設立したレーベル。

Merge

マージ
(ノースカロライナ州ダーラム 1989年)
スーパーチャンクのマック・マコーンとローラ・バランスによって、彼らの地元ノースカロライナ州チャペルヒルにて設立。2001年に現在のダーラムに移転。

Mexican Summer

メキシカン・サマー
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 2008年)
2008年にケマド・レコード(Kemado Records)によって設立。シューゲイザーやサイケデリック・ロックが得意。

The Militia Group

ミリーシャ・グループ
(カリフォルニア州ロングビーチ 1998年)
チャド・ピアソン(Chad Pearson)によって、バンドのエージェント事務所(booking agency)として1998年に設立。2000年にロリー・フェルトン(Rory Felton)が運営に加わり、レーベルとして始動。2人ともミリーシャ始動以前に、それぞれインディー・レーベルで働いた経験を持っていた。レーベルの代表作は、カリフォルニア出身のパンク・バンド、ルフィオ(Rufio)の1stアルバム『Perhaps, I Suppose…』。

Minty Fresh

ミンティ・フレッシュ
(イリノイ州シカゴ 1993年)
ヴェルーカ・ソルト(Veruca Salt)のデビュー作をリリースしたことで有名。スウェーデンのカーディガンズ(The Cardigans)や、フランスのタヒチ80(Tahiti 80)など、国外バンドのリリースにも積極的。

Misra

ミスラ
(ペンシルベニア州ピッツバーグ 1999年)
「Future of Music Coalition」というNPO団体の設立者でもある、マイケル・ブレーシー(Michael Bracy)ら3名によって設立。シアウォーター(Shearwater)や、フォスフォレッセント(Phosphorescent)など、フォーク要素を持ったバンドのリリースが多い。

Mom + Pop Music

マム・アンド・ポップ・ミュージック
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2008年)
MCAレコードやポリグラムなどで、長年に渡って音楽業界で働いてきたマイケル・ゴールドスタイン(Michael Goldstone)が、音楽マネージメント会社Qプライム(Q Prime)のピーター・メンシュ(Peter Mensch)とクリフ・バーンスタイン(Cliff Burnstein)と共に設立。コートニー・バーネット、スレイ・ベルズ(Sleigh Bells)、トーキョー・ポリス・クラブ(Tokyo Police Club)などの作品をリリース。

Mr. Lady

ミスター・レディー
(ノースカロライナ州ダーラム 1996年)
90年代初頭に起こった「ライオット・ガール」と呼ばれる、フェミニズム思想を掲げるガールズ・バンドのムーヴメント。そのムーヴメントに感化され設立された、フェミニズムや同性愛、政治的メッセージを持つガールズ・バンドに、特化したレーベル。1996年にノースカロライナ州ダーラムで設立され、その後サンフランシスコを拠点に活動。2004年にレーベル閉鎖。

New Alliance

ニュー・アライアンス
(カリフォルニア州ローンデール 1980年)
ロサンゼルスのサンペドロ出身のバンド、ミニットメン(The Minutemen)のメンバーらによって設立。親レーベルはSST。

New Amsterdam

ニュー・アムステルダム
(ニューヨーク州ニューヨーク市 2008年)
インディー・クラシック(Indie Classical)のムーブメントを牽引するレーベルのひとつ。ジャド・グリーンスタイン(Judd Greenstein)、サラ・カークランド・スナイダー(Sarah Kirkland Snider)、ウィリアム・ブリテル(William Brittelle)というインディー・クラシックを代表する音楽家3名によって設立。

New West

ニュー・ウエスト
(テネシー州ナッシュビル 1998年)
上記ナッシュビルの他に、ジョージア州アセンズにもオフィスを構える。オルタナ・カントリー、アメリカーナ系のリリースが充実。

No Idea

ノー・アイディア
(フロリダ州ゲインズビル 1985年)
フロリダを代表する、パンクの専門レーベル。1985年にファンジンとしてスタート。1988年発行の第6号から、7インチのレコードを付録とするようになり、徐々にファンジンからレコード・レーベルへと移行する。

No Sleep

ノー・スリープ
(カリフォルニア州ハンティントンビーチ 2006年)
パンク系レーベルのフィアレスなどで働いた経験のあるクリス・ハンセン(Chris Hansen)によって設立。リリースはパンク系が中心だが、近年はより幅広くインディーロック全般を扱う。また、ヴィーガン(vegan,絶対菜食主義者)と提携する一面もある。

Northern Spy

ノーザン・スパイ
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 2010年)
フリージャズやアングラ系ロックを扱うレーベル、ESPディスク(ESP-Disk)で働いていたトム・アブス(Tom Abbs)と、アダム・ダウニー(Adam Downey)によって設立。トム・アブスは自身もジャズ・ミュージシャンであり、2007年から2010年まではESPディスクでジェネラル・マネージャーを務めていた。アヴァンギャルドなジャズや、ノイズ・ロックなどを扱う。

Omnibus

オムニバス
(カリフォルニア州サクラメント 1993年)
シャヴ(Shove)というバンドをやっていた、マーク・カイザー(Mark Kaiser)によって設立。ザ・シンズ(The Shins)や、メイツ・オブ・ステイト(Mates Of State)の作品をリリース。2005年を最後に新作のリリースは無く、活動停止。

Paradise Of Bachelors

パラダイス・オブ・バチェラーズ
(ノースカロライナ州カーボロ 2010年)
アメリカ固有の、特にアメリカ南部の音楽のリリースに注力するレーベルであり、リリースはいわゆるアメリカーナが中心。最近はフォークやカントリー以外のロック系にもジャンルを広げ、新興レーベルながら、安定したクオリティの作品を世に送り続けている。

Parasol

パラソル
(イリノイ州アーバナ 1991年)
1991年にジェフ・メリット(Geoff Merritt)により設立。メールオーダーで作品を販売するところから、レーベルがスタート。リリースは、インディーポップ系が中心。

Park The Van

パーク・ザ・ヴァン
(ルイジアナ州ニューオーリンズ 2004年)
2004年にルイジアナ州ニューオーリンズで設立。最初のリリースは、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のバンド、ドクター・ドッグ(Dr. Dog)。2005年8月にハリケーン・カトリーナがニューオーリンズを襲った後、一時的にオフィスをペンシルベニア州シュウェンクスビル(Schwenksville)に移転していたが、2008年にニューオーリンズに戻る。

Paw Tracks

ポウ・トラックス
(ワシントンD.C. 2003年)
アニマル・コレクティヴのエイヴィ・テアによって設立。カーパーク(Carpark)のサブレーベル。アニマル・コレクティヴのセンスに近く、実験的であったり、サイケデリックな作品が多い。

Peek-A-Boo

ピー・カ・ブー
(カリフォルニア州カルバーシティ 1995年)
The 1-4-5sというバンドで活動していたトラヴィス・ヒグドン(Travis Higdon)が、自らのバンドの作品をリリースするため、1995年にテキサス州オースティンで設立。小規模なレーベルだが、同郷オースティン出身のバンド、スプーン(Spoon)のシングルをリリースしたこともある。現在はカリフォルニア州カルバーシティへ移転。

Perishable

ペリシャブル
(イリノイ州シカゴ 1990年)
レッド・レッド・ミート(Red Red Meat)とキャリフォン(Califone)で活動を共にする、ベン・マサレラ(Ben Massarella)とティム・ルティリ(Tim Rutili)によって設立されたレーベル。

Polyvinyl

ポリヴァイナル (ポリヴィニール)
(イリノイ州シャンペーン 1995年)
インディーロック系を扱う。トクマルシューゴの作品をリリースしたこともある。

PopLlama

ポップラマ
(ワシントン州シアトル 1984年)
シアトル界隈のプロデューサーとして有名な、コンラッド・ウノ(Conrad Uno)によって設立。多くのインディー・レーベル同様、地元のシーンを盛り上げることを目的としており、ファストバックス(Fastbacks)、ザ・ポウジーズ(The Posies)、ザ・ヤング・フレッシュ・フェローズ(The Young Fresh Fellows)など、ワシントン州出身のバンドのリリース多数。

Posh Boy

ポッシュ・ボーイ
(カリフォルニア州パームデザート 1978年)
1970年代後半のカリフォルニア州オレンジ・カウンティのパンク・シーンに魅せられた、ロビー・”ポッシュ・ボーイ”・フィールズ(Robbie “Posh Boy” Fields)という人物によって設立。カリフォルニア州のパンク・バンドが、リリースの中心。

Post Present Medium

ポスト・プレゼント・ミディアム
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2001年)
ノイズ・ロック・バンド、ノー・エイジ(No Age)のディーン・アレン・スパント(Dean Allen Spunt)によって設立。レーベルの目的は「他に誰もリリースしたがらない、友人の音楽をリリースすること」。その目的どおり、ジャンルにとらわれない個性的な作品が並ぶ。

P.W. Elverum & Sun

ピー・ダブリュー・エルヴラム・アンド・サン
(ワシントン州アナコルテス 2004年)
ザ・マイクロフォンズ(The Microphones)や、マウント・イアリ(Mount Eerie)での活動で知られる、フィル・エルヴラム(Phil Elverum)によって設立。エルヴラム自身が関わる、前述2つのプロジェクトがリリースの中心だが、サンクスギビング(Thanksgiving)や、ウォルフ(Woelv)の作品をリリースしたこともある。

Quarterstick

クォータースティック
(イリノイ州シカゴ 1990年)
タッチ・アンド・ゴーのサブレーベルとして設立。ロック系のタッチ・アンド・ゴーに対して、クォータースティックの方がルーツ・ミュージックに影響を受けたバンドのリリースが多い。

Relapse

リラプス
(ペンシルベニア州アッパー・ダービー 1990年)
メタル系のレーベル。デスメタル、グラインド・コア、ドゥーム・メタルを数多くリリース。

Revelation

レヴェレーション
(カリフォルニア州ハンティントンビーチ 1987年)
コネチカット州ニューヘイブンで設立され、後にカリフォルニア州ハンティントンビーチへ移転。ハードコア及びポスト・ハードコアを中心にリリース。

Roll Call

ロール・コール
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2012年)
2012年にロブ・アベロウ(Rob Abelow)によって設立。設立後、メジャーレーベルのワーナーミュージックと提携。2017年からは、ソニー傘下のレコード会社オーチャード(The Orchard)、ミシシッピ州のインディー・レーベル、ファット・ポッサム(Fat Possum)と提携し、さらに販路を拡大している。

Run For Cover

ラン・フォー・カヴァー
(マサチューセッツ州ボストン 2004年)
かつてはパンクやエモ系のリリースが中心だったが、最近は音楽性を広げ、より幅広いインディーロックをリリース。

Saddle Creek

サドル・クリーク
(ネブラスカ州オマハ 1993年)
ブライト・アイズのコナー・オバーストが、兄のジャスティン・オバーストと共に設立。オマハのシーンを牽引するレーベル。

Sargent House

サージェント・ハウス
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2006年)
アトランティック・レコードで、ミュージック・ビデオ部門の部長を務めていたキャシー・ペロー(Cathy Pellow)によって設立。マスロック、ポストロック、ポストメタルなど、先鋭性と実験性の高いバンドの作品を中心にリリース。

Secretly Canadian

シークレットリー・カナディアン
(インディアナ州ブルーミントン 1996年)
インディーロック系が中心だが、実験的、オルタナティヴな作品もリリース。デッド・オーシャンズ、ジャグジャグウォーの姉妹レーベル。

Shimmy Disc

シミー・ディスク
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1987年)
ボングウォーター(Bongwater)やショッカビリー(Shockabilly)といったバンドで、自身もミュージシャンとして活動していたマーク・クレイマー(Mark Kramer)によって設立。ダニエル・ジョンストン(Daniel Johnston)や、B.A.L.L.(ボール)など、一風変わったバンドの作品が多い。

Shrimper

シュリンパー
(カリフォルニア州アップランド 1990年)
リフリジレイター(Refrigerator)のギタリスト、デニス・カラシ(Dennis Callaci)によって設立。自身のバンド、リフリジレイターの他、マウンテン・ゴーツ(The Mountain Goats)やウッズ(Woods)の作品をリリース。

SideOneDummy

サイドワンダミー
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1995年)
パンクを共通項に、スカコアのスーサイド・マシーンズ(The Suicide Machines)、アイリッシュ・パンク(ケルティック・パンク)のフロッギング・モリー(Flogging Molly)、ジプシー・パンクのゴーゴル・ボールデロ(Gogol Bordello)など、個性豊かなバンドの作品をリリース。

Simple Machines

シンプル・マシーンズ
(ヴァージニア州アーリントン 1990年)
ツナミ(Tsunami)やグレナディン(Grenadine)等でバンド活動もしていたジェニー・トゥーミー(Jenny Toomey)と、当時ハウスメイトだったブラッド・シーガル(Brad Sigal)によって設立。デイヴ・グロールが、レイト!(Late!)という名義でリリースした『Pocketwatch』が、レーベルの代表作。1998年に閉鎖。

Slash

スラッシュ
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1978年)
1978年に画家のボブ・ビッグス(Bob Biggs)によって設立され、地元のパンク・バンドを中心にリリース。当初は、Jemという会社を通して作品を流通していたが、この会社が1981年に倒産。以降は、メジャーのワーナー・ブラザースにディストリビューションを託し、インディー・レーベルとメジャー・レーベルの提携の先駆けとなる。1986年に、ロンドン・レコード(London Records)に売却された。

Slumberland

スランバーランド
(カリフォルニア州オークランド 1989年)
Kレコーズなど当時隆盛のインディー・レーベルにインスパイアされ、1989年にワシントンD.C.で設立。現在はオークランドに移転。ローファイ、ガレージ、ギターポップなどを得意とするレーベル。

Smells Like Records

スメルズ・ライク・レコード
(ニュージャージー州ホーボーケン 1993年)
ソニック・ユースのドラマー、スティーヴ・シェリーによって設立されたレーベル。レーベル名は、もちろんニルヴァーナの楽曲「Smells Like Teen Spirit」から。ブロンド・レッドヘッド(Blonde Redhead)や、キャット・パワー(Cat Power)の作品をリリースしたこともある。

Southern Lord

サザンロード
(カリフォルニア州ロサンゼルス 1998年)
ゴートスネイク(Goatsnake)のギタリストであり、ステファン・オマリー(Stephen O’Malley)とのコラボレーションでも知られる、グレッグ・アンダーソン(Greg Anderson)によって設立。ドローン・メタル、ドゥーム・メタル、ストーナーロックなど、実験的なメタル作品をリリース。

spinART

スピンアート
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1991年)
アップルズ・イン・ステレオ(The Apples In Stereo)の作品をリリースしていたことで知られる。他にも、クレム・スナイド(Clem Snide)やリリーズ(Lilys)など、一風変わったポップなバンドのリリースが多い。2007年4月に倒産し、活動停止。

SST

エス・エス・ティー
(テキサス州テイラー 1978年)
ブラック・フラッグのグレッグ・ギンにより、カリフォルニア州ロングビーチに設立。現在はテキサス州に移転。設立当初はハードコア色が強かったが、1990年代以降はオルタナ系のリリースも増加。

Sub Pop

サブ・ポップ
(ワシントン州シアトル 1986年)
ニルヴァーナと契約し、1990年代前半のグランジ、オルタナ・ブームを牽引したレーベル。その後は幅広いジャンルを扱う総合レーベルへ発展し、シアトルはおろかUSインディーズを代表するレーベルのひとつとなる。

Suicide Squeeze

スーサイド・スクイーズ (スーサイド・スクイズ)
(ワシントン州シアトル 1996年)
ポップ、ロック、メタルまで幅広く扱う。ロック系はインディーロックやグランジ、メタル系はドローンやスラッジもリリース。また、スタンドアップ・コメディなど、パフォーマンス・アートの作品も扱う。

Sumerian

スメリアン
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2006年)
映画監督としても活動するアッシュ・アヴィルドセン(Ash Avildsen)によって、2006年に設立。当初は、アヴィルドセンのアパートの一室からスタートしたレーベルだが、現在はリリースしたアルバム数が100を超え、ワシントンD.Cにもオフィスを構える。ジャンルは、プログレやメタルコアが中心。

Sympathy For The Record Industry

シンパシー・フォー・ザ・レコード・インダストリー
(ワシントン州オリンピア 1988年)
ガレージロックをメインに扱うレーベルとして、カリフォルニア州ロングビーチで設立。後にワシントン州オリンピアへ移転。ホワイト・ストライプス(The White Stripes)を輩出したことで有名。

Taang!

タアン (タング)
(カリフォルニア州サンディエゴ 1981年)
1981年に、マサチューセッツ州ボストンで設立。初期は地元ボストンのハードコア・パンクを中心にリリース。その後もパンクが中心ではあるものの、ハードコアにこだわらず音楽性を広げていく。徐々に南カリフォルニアのパンク・シーンに接近し、1992年にはオフィスをサンディエゴに移転。レーベル名の発音は、カタカナで表記するなら「タン」あるいは「タアン」に近い。(「g」はほとんど聞こえない。)

TBD

ティー・ビー・ディー
(カリフォルニア州ロサンゼルス 2007年)
ATOレコードのサブ・レーベルとして、サイド・ワン・レコーディングス(Side One Recordings)という名称で設立。しかし、サイドワンダミー(SideOneDummy)とレーベル名が似ているということで、TBDへと改称。ATOがニューヨークを拠点にするのに対して、TBDはロサンゼルスのウェスト・ハリウッドにオフィスを構える。

TeenBeat (Teen Beat)

ティーンビート
(マサチューセッツ州ケンブリッジ 1984年)
ワシントンD.C.出身のバンド、アンレスト(Unrest)のマーク・ロビンソン(Mark Robinson)が、ヴァージニア州アーリントンのウェイクフィールド高校在学中に設立。後にマサチューセッツ州ケンブリッジにもオフィスを開設。ワシントンD.C.を代表するレーベル、ディスコードにインスパイアされ、当初はマークの出身地でもある、ワシントンD.C.のバンドを中心にリリース。

Temporary Residence

テンポラリー・レジデンス
(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン 1996年)
1996年にケンタッキー州ルイヴィルで創業。当初は、ルイヴィルのバンドを中心にリリースしていた。設立者のジェレミー・ディヴァイン(Jeremy deVine)は、1990年代後半に大学進学のためボルティモアに引っ越すが、レーベル運営に専念するため中途退学。その後、レーベルはブルックリンへ移転。マスロック、ポストロックがリリースの中心。

Tender Loving Empire

テンダー・ラビング・エンパイア
(オレゴン州ポートランド 2005年)
カリフォルニア州にあるアズサ・パシフィック大学(Azusa Pacific University)で出会った、ブリアン・ミーズ(Brianne Mees)とジャレッド・ミーズ(Jared Mees)によって2005年に設立。2007年にはストアをオープンし、自社レーベルの音楽だけでなく、ハンドメイド商品や、小規模な出版社の書籍など、DIY精神に基づいた商品を扱うようになる。

Texas Hotel

テキサス・ホテル
(カリフォルニア州サンタモニカ 1986年)
レコード店として開業し、のちにレーベルへと拡大。ヘンリー・ロリンズ(Henry Rollins)とヴィック・チェスナット(Vic Chesnutt)の作品を中心にリリース。1996年に閉鎖。

Third Man Records

サード・マン・レコード
(テネシー州ナッシュビル 2001年)
ザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトによって設立されたレーベル。2001年に、ジャックの地元ミシガン州デトロイトで設立。その後2009年に、テネシー州ナッシュビルにてレコード店、ライブハウス、事務所を開設した。リリースは、ガレージロック、ブルースロックが中心。

Three Lobed Recordings

スリー・ローブド・レコーディングス
(ノースカロライナ州ジェームスタウン 2000年)
「サイケデリアのフレーバーを持つ、全ての音楽をカバーする」との理念に基づき、幅広くサイケデリックな音楽をカバーするレーベル。

Thrill Jockey

スリル・ジョッキー
(イリノイ州シカゴ 1992年)
トータスとその周辺バンド、いわゆるシカゴ音響派の多くが所属し「ポストロックの総本山」のイメージが強いレーベル。ポストロック以外にも、エレクトロニカや実験音楽を得意とするシカゴの名門。竹村延和やボアダムスの作品をリリースするなど、海外ミュージシャンのリリースにも積極的。

Tiger Style

タイガー・スタイル
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1999年)
オンライン音楽ストア、インサウンド(Insound)によって設立されたレーベル。アルバム・リーフやトリステザの作品をリリースしたこともあるが、2004年に活動停止。

Tompkins Square

トンプキンス・スクエア
(カリフォルニア州サンフランシスコ 2005年)
15年に渡ってソニー・ミュージックで働いていた、ジョシュ・ローゼンタール(Josh Rosenthal)によって、ニューヨークで設立。2011年にサンフランシスコに移転。アメリカン・プリミティヴ・ギターをはじめ、ブルース、カントリー、ゴスペルなどのジャンルを扱う。

Topshelf

トップシェルフ
(カリフォルニア州サンディエゴ 2005年)
マサチューセッツ州ピーボディで設立され、現在はカリフォルニア州サンディエゴへ移転。扱うジャンルは、パンク、インディーロック、ポストロックなど幅広い。日本のバンド、toeとtricotの作品もリリース。

Touch And Go

タッチ・アンド・ゴー
(イリノイ州シカゴ 1981年)
1980年代から2000年代前半まで、USインディーシーンを支えた名門。パンク、オルタナ、エクスペリメンタルまで、インディーらしい音楽を常にリリース。残念ながら、財政難により2009年から大幅に活動を縮小。

Troubleman Unlimited

トラブルマン・アンリミテッド
(ニュージャージー州ベイヨン 1993年)
『Wanna Communicate?』というファンジンから派生するかたちで、マイク・シモネッティ(Mike Simonetti)によって設立。当初は7インチのシングルをリリースしていたが、やがてアルバムも手がけるようになり、レーベルとしても発展。

Twin/Tone

ツイン・トーン
(ミネソタ州ミネアポリス 1977年)
リプレイスメンツ(The Replacements)と、ソウル・アサイラム(Soul Asylum)が、所属していたことで知られる。前述2バンドを含め、リリースの中心は地元ミネアポリスのバンド。当地のインディー・シーンを支える上で、重要な役割を果たした。

Up

アップ
(ワシントン州シアトル 1994年)
クリス・タキノ(Chris Takino)とリッチ・ジェンセン(Rich Jensen)によって設立。ビルト・トゥ・スピル(Built To Spill)やモデスト・マウス(Modest Mouse)の作品をリリースしたこともある。クリス・タキノは、白血病のため2000年に逝去。レーベル業務は、タキノの友人ピート・リッチー(Pete Ritchey)に引き継がれる。レーベルのウェブサイトは存続しているが、2007年を最後に更新は無く、活動停止状態になっている。

Vagrant

ヴェイグラント
(カリフォルニア州サンタモニカ 1996年)
元々はエモ系に強いレーベルだったが、近年はインディーロック系を中心に、フォークやソウル系まで幅広いジャンルを扱うレーベルへ。日本のスクリーモ・バンド、FACTの作品をリリースしたこともある。

Wax Trax!

ワックス・トラックス!
(イリノイ州シカゴ 1980年)
元々は、コロラド州デンバーでレコード店として開業。1978年に同地の店舗を売却し、シカゴへ移転。1980年に最初の公式なリリースし、レーベルとしての活動を開始。その後は、ミニストリー(Ministry)や、ベルギーのFront 242、ドイツのKMFDMなど、国外のバンドも含め、インダストリアル系のバンドを数多くリリース。インダストリアルのレーベルとして名を馳せる。

Western Vinyl

ウェスタン・ヴァイナル (ウェスタン・ヴィニール)
(テキサス州オースティン 1998年)
Dirty ProjectorsやHere We Go Magicなど、やや実験性を含んだインディーロックのリリースが目立つ、テキサス州オースティンのレーベル。

Woodsist

ウッドシスト
(ニューヨーク州ワーウィック 2006年)
ニューヨーク市ブルックリンのフォーク・ロックバンド、ウッズ(Woods)のジェレミー・アール(Jeremy Earl)によって設立。ウッズの音楽性に近い、フォーク系の作品が中心。

Yep Roc

イェップ・ロック
(ノースカロライナ州ヒルズボロ 1997年)
1997年に、トア・ハンセン(Tor Hansen)とグレン・ディッカー(Glenn Dicker)により設立。ハンセンはノースカロライナ出身ではなかったが、あるチェーン系のレコード店運営のために1995年に同地に引っ越し。同地で魅力的なローカル・バンドたちに出会い、彼らを世に出すため、ディッカーを誘って、イェップ・ロックを設立した。「the artist-driven label that refuses to be labeled.」(ラベルを貼られるのを拒否する、アーティスト主導のレーベル)を掲げ、ジャンルにとらわれない良質なインディー・ミュージックをリリース。

Young God

ヤング・ゴッド
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1990年)
スワンズのマイケル・ジラにより設立。エクスペリメンタル・ロック、アンビエント系のリリースが多いが、フォークも扱う。

ZE Records

ZEレコード
(ニューヨーク州ニューヨーク市 1978年)
イラク系イギリス人のマイケル・ジルカ(Michael Zilkha)と、フランス出身のマイケル・エステバン(Michel Esteban)がニューヨークで出会い、1978年に設立。レーベル名は、2人の名字の頭文字を取って「ZE」と、名付けられた。リリースはノー・ウェーブが中心で、当時のニューヨークの空気を多分にあらわしたレーベル。1984年に活動休止。その後、エステバンが2003年に、フランスでレーベルを復活させている。

5 Rue Christine

5ルウ・クリスティーン
(ワシントン州オリンピア 1997年)
キル・ロック・スターズのサブ・レーベル。主に実験的なバンドの作品をリリースしていたが、2007年に活動休止。

99 Records

ナインティナイン・レコード
(ニューヨーク州ニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジ 1980年)
グリニッジ・ヴィレッジで、洋服やレコードを扱う店「99」を経営していた、イギリス人デザイナーのジーナ・フランクリン(Gina Franklyn)。フランクリンのパートナーだったエド・バルマン(Ed Bahlman)に、実験音楽家グレン・ブランカ(Glenn Branca)がレーベル設立を持ちかけ、スタートしたレーベル。ノーウェーヴやポストパンク、アヴァンギャルド系の音楽をリリース。1986年に活動停止。

イギリス
The United Kingdom

Domino

ドミノ
(イングランド, ロンドン 1993年)
1993年に設立。リリース第一弾は、サブ・ポップからライセンスを受けた、セバドーのEP『Rocking the Forest』だった。初期からアメリカのバンド、特にドラッグ・シティ所属のバンドのUK盤リリースが多数。2000年代に入ると、フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)や(Arctic Monkeys)など、自国イギリスのバンドが世界的なブレイクを果たす。現在はニューヨークのブルックリンにも支所を持ち、アニマル・コレクティヴ(Animal Collective)やダーティー・プロジェクターズ(Dirty Projectors)など、多くのアメリカのバンドが所属。

Moshi Moshi Records

モシモシ・レコーズ
(イングランド, ロンドン 1998年)
レーベル名の由来は、電話で呼びかけるときに使う日本語の「もしもし」から。イングランド出身バンドのリリースが主だが、アメリカ出身のグループでは、ザ・ドラムス(The Drums)、メイツ・オブ・ステイト(Mates Of State)、ティリー・アンド・ザ・ウォール(Tilly And The Wall)などの作品をリリース。扱うジャンルは、ポップからロックまで多岐にわたる。

Warp

ワープ
(イングランド, ロンドン 1989年)
レコードショップ店員をしていたスティーブ・ベケット(Steve Beckett)とロブ・ミッチェル(Rob Mitchell)、レコード・プロデューサーのロバート・ゴードン(Robert Gordon)の3名によって、シェフィールドで設立。当初はエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)、オウテカ(Autechre)、ボーズ・オブ・カナダ(Boards Of Canada)、スクエアプッシャー(Squarepusher)など、テクノやエレクトロニカの専門レーベルであったが、近年はインディー・ロックにもジャンルを広げる。2000年にオフィスをロンドンに移転。バトルス(Battles)やグリズリー・ベア(Grizzly Bear)など、アメリカのバンドのリリースも多数。

Wichita

ウィチタ
(イングランド, ロンドン 2000年)
ロンドン拠点のレーベルであるが、レーベル最初のリリースはアメリカのバンド、ブライト・アイズ(Bright Eyes)の『Fevers And Mirrors』。ブロック・パーティー(Bloc Party)や、ザ・クリブス(The Cribs)など、レーベルを代表するのはイギリスのバンドが多いが、アメリカのバンドのUKおよびヨーロッパでのリリースも多数手がける。

XL Recordings

エックス・エル・レコーディングス
(イングランド, ロンドン 1993年)
ベガーズ・バンケットを運営するベガーズ・グループ傘下。レイヴとダンス・ミュージックを扱うレーベルとしてスタートし、90年代中頃まではブレイクビーツやドラムンベースなど、ダンス・ミュージックがリリースの主体だった。90年代後半から、ロックやヒップホップなどにもジャンルを広げ、現在は多様なアーティストが所属。ニューヨークにもオフィスを構え、アメリカのバンドのリリースも多い。

4AD

フォーエーディー
(イングランド, ロンドン 1980年)
イギリスを代表するインディー・レーベル、ベガーズ・バンケット(Beggars Banquet)から資金提供を受け、アクシス・レコード(Axis Records)という名称で1979年に設立。しかし、同名の音楽関係の会社が存在することが分かり、1980年に4ADと改称。当初は80年代という時代性もあり、ポストパンクやゴシック・ロックなどパンク以後の音楽を中心にリリース。その後、音楽性を広げ、イギリスを代表するレーベルのひとつへと成長する。ザ・ナショナル(The National)やディアハンター(Deerhunter)をはじめ、アメリカのバンドも数多く所属。

カナダ
Canada

Alien8 Recordings

エイリアン・エイト・レコーディングス
(ケベック州モントリオール 1996年)
一部にインディー・ロック系も含むが、基本的にはノイズ・ミュージックと電子音楽の専門レーベル。地元カナダのミュージシャンが多いが、日本のメルツバウ(Merzbow)や灰野敬二の作品もリリースしている。

Arts & Crafts

アーツ・アンド・クラフツ
(オンタリオ州トロント 2003年)
カナダを代表するバンド、ブロークン・ソーシャル・シーン(Broken Social Scene)のメンバーであるケヴィン・ドリュー(Kevin Drew)らによって、2003年に設立。当初は、ブロークン・ソーシャル・シーン関連の作品を、リリースするためのレーベルと意図されていた。2005年に、ブロークン・ソーシャル・シーン関連以外では初となるバンド、ザ・モスト・セリーン・リパブリック(The Most Serene Republic)と契約。その後、地元トロントのバンドを中心にリリースを増やし、カナダを代表するインディー・レーベルへと成長していく。

Constellation

コンステレーション
(ケベック州モントリオール 1997年)
ゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラー(Godspeed You! Black Emperor)を筆頭に、ポストロックやエクスペリメンタル系のリリースが多い。

MapleMusic Recordings

メープルミュージック・レコーディングス
(オンタリオ州トロント 1999年)
トロント拠点のルーツ・ロック・バンド、スカイディガーズ(Skydiggers)のアンディ・メイズ(Andy Maize)を中心に1999年に設立。地元カナダのバンドの他、アラバマ・シェイクス(Alabama Shakes)のアルバムのカナダ国内でのリリースを手がけるなど、海外バンドも多い。

Paper Bag

ペーパー・バッグ
(オンタリオ州トロント 2002年)
トロント周辺のインディー・ロック・シーンに、特化したレーベルを目指して設立。記念すべきレーベル初のリリースは、ブロークン・ソーシャル・シーン(Broken Social Scene)の『You Forgot It In People』。その後もスターズ(Stars)、コントローラー・コントローラー(controller.controller)、トーキョー・ポリス・クラブ(Tokyo Police Club)などの作品をリリース。

Sudden Death

サドン・デス
(ブリティッシュコロンビア州ヴァンクーヴァー 1978年)
カナダを代表するパンク・バンド、D.O.A.のギター兼ボーカル、ジョー・キースリー(Joe Keithley)によって設立。当初はD.O.A.の音源をリリースするのみのパートタイムなレーベルだったが、1998年になって本格的にレーベルとして始動。地元ヴァンクーヴァーのバンドを中心に、パンク系のレーベルとしてリリースを重ねている。





アメリカのインディーズ・レーベルに所属するバンドのディスクレビュー、レーベル・ガイドなど